装置および照射に関する Q&A
About Radiation Therapy Equipment
当院の放射線治療に関するよくある質問と回答を紹介します。
About Radiation Therapy Equipment
当院の放射線治療に関するよくある質問と回答を紹介します。

*当院では診療放射線技師以外に、放射線治療品質管理士、医学物理士、放射線治療専門技師などの専門資格を有するスタッフによってダブルチェック体制をとり、複数名での管理業務を行っています。
| IMRT | VMAT | 通常照射 | |
|---|---|---|---|
| 治療費用 | △ 高い 特殊な装置を使用し、治療計画や計画検証が複雑で時間を要する事から高くなっています |
○ 安い 比較的診療報酬(保険点数)が低く設定されているため治療費用が安くなります |
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| 治療開始までに要する時間 | △ 長い 治療計画や計画検証が複雑で時間を要するため、開始まで1週間程度かかります |
○ 短い 治療計画用CT撮影後、2~3日程度で放射線治療を開始できます |
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| 治療時間 | △ 長い 治療計画が複雑なため、治療に要する時間も長くなります |
○ 短い IMRTより短い時間で照射することが可能ですが、通常照射と比べると治療時間が長くなります |
○ 非常に短い 痛みなどが強い場合など、長時間同じ体位を維持することが困難な患者さんに適しています |
| 周辺臓器への影響 | ◎ 少なくできる
放射線の強度を変えながら正常臓器を避けるように照射するため、治療部位に高線量を集中させることが可能です |
△ IMRTより多い
放射線の強度が一定のまま照射するため、治療部位の周辺にある臓器にも影響が出やすくなります |
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| 線量集中度 | ◎非常に高い 治療部位のみに線量を集中させることにより、より高線量を与えることができます |
△低い IMRT・VMATと比べると線量集中度は低下します |
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| ExacTrac System | ConeBeam CT(CBCT) | |
|---|---|---|
| 撮影時間 | 短い | 長い |
| 画像の照合方法 | 2次元画像から 3次元的に照合 |
3次元画像による照合 |
| 基準とする臓器 | 骨 | 骨、臓器、腫瘍など |
黄色が直腸、桃色が前立腺+精嚢基部、赤色が治療部位です。
この画像では直腸にガス(黒部分)が溜まっているのが分かります。 ガスにより膨らんだ直腸の影響で前立腺が変形し、直腸が治療部位に入り込んでいるため、このままでは照射することができません。